五線軌条

生活と芸術とか。

極夜抄(四)

一日の寝坊は単に自己管理能力の欠如が露わになったものだが、二日連続となるとこれは自分だけのせいではない、と思わざるを得ない。

即ち、今日も起きたら二限の開始を過ぎていた。頭と腹とが軽く痛いので体調不良ではある。ただ、別に普通なら休むほどの痛みでもない。取り敢えず起きて思ったのは「今の私は自分が思っている以上に疲弊しているのではないか」ということだ。そして、昨日の電話は正しい判断だったのだと追認することとなった。

再び布団にうずくまり、体調の回復を待つ。2時間ほどの仮眠の最中に見た夢はゼミに寝坊し、教授に怒られる夢だった。どうも思考回路まで脅かされているようだ。

もう少し耐えれば人間らしい暮らしが戻ってくる。もともと大好きな季節である冬の訪れが、今年は今まで以上に待ち遠しく感じた。