五線軌条

生活と芸術とか。

極夜抄(二十一)

ここ数日寝坊したり、遠出したり、寝坊したりしていたため記録をつけるのを忘れていた。結局僕はいつでも「こう」だ。いい加減家を出ようと思ってから三時間経ってようやくドアを開けるようなことはやめたい。

最近、あちらこちらにボロが出ている。予定をすっぽかしてしまったり、昼過ぎまで寝てしまったり、貯金が危ういことになったり。もう全て放り出してしまいたい、数ヶ月間そう思い続けている気がする。常に何かを忘れているような感覚に襲われているのだ。そのせいで家のドアに鍵をかけたか確認するために三回くらい家に戻ったりしている。それなのに肝心な予定に対する注意力は散漫になり、結局ミスをしてしまうのだ。私という人間は、一体なんなのだろう。世に無価値な人間が存在するならば、それはすなわち私のことなのだろう。

こうして日に日に精神をすり減らすが、人と話すときには気丈で、明るく見えるように振る舞うのである。スーパーのレジでのやり取りで、電話口で、バイト先で— その行為の中で、多分知らず知らずのうちに精神をまたすり減らしている。


取り敢えずこんな生活から抜け出すために、朝起きて夜眠るようにしたい。そして私は、「生活リズムを直す方法」で検索する。これで何百回目になるのだろうか。