前書き、のようなもの
2021年。終わりの見えない疫病の流行の最中に迎えた年も、すったもんだの挙句一応9ヶ月が過ぎた。この文章を書いている人は一介の修士課程1年の院生であり、つまり院進から半年が経過したわけである。
大学時代の友人の多くは新しい環境へと旅立って行った。院に進んだ学友もそれぞれの環境で研究に向き合っている。一方、自分はどうか。無為に時間を過ごし、自分を甘やかした結果、なんの果実も実らすことはなく、結実させる努力さえ怠っていた。残ったものは自尊心ばかりを肥大化させた若者ひとりである。
感情と思案の捌け口として今までTwitterなりブログなりを動かしていたわけだが、いち個人が特定可能な形で自己承認欲求の充足を図るのは少々気恥ずかしくもあり怖くもあった。このブログは一応、特定個人の人格と紐付けられていない発信の場として、良識の範囲内で自由に様々なことを書いていきたいと思っている。
具体的には日々の生活と美術・音楽を中心とした芸術について思ったことの記録として活用するつもりである。
多くの人に見られたいとは考えない。ただ広いインターネットの海の中に自分の存在をちょっとだけ残しておいても良かろう、と考えたのだ。
何卒、よしなに。